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中性脂肪(TG)

triglyceride 

分類 生化学的検査 - 脂質関連検査

検査コード 0265-000000
JLAC10 3F015-0000-023-271-01 
検体量 血清 0.6mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~2 
検査方法 酵素法(遊離グリセロール消去法)  基準値 30~149    
mg/dL
実施料 11点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 中性脂肪 

検体取扱・備考

基準値上限は動脈硬化性疾患予防ガイドラインより引用および中性脂肪(TG)は、空腹時(10時間以上の絶食)に適用。

参考資料

動脈硬化性診断基準        

臨床的意義

・血中では蛋白と結合して、水溶性のリポ蛋白として存在しています。
・食物として摂取される脂肪のほとんどがこの中性脂肪で、腸管で吸収され、血中でカイロミクロンとして存在しています(外因性中性脂肪)。
・中性脂肪が分解され、生成された脂肪酸が末梢組織に取り込まれてエネルギー源として利用されます。
・肝では脂肪酸と糖質に由来する物質から中性脂肪が合成され、蛋白と結合してVLDL(超低比重リポ蛋白)として血中に放出されます(内因性中性脂肪)。
・VLDLは、やはりLPLやHTGLの作用をうけてLDLへと代謝されていき、その際に中性脂肪が末梢組織で利用されたり、脂肪組織に貯蔵されたりします。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:高カイロミクロン血症、broad-β病、LPL欠損症、HTGL欠損症、糖尿病、肥満、動脈硬化、痛風、甲状腺機能低下症、Cushing 症候群、先端巨大症、閉塞性黄疸、急性・慢性膵炎
・異常低値:無β-リポ蛋白血症、低β-リポ蛋白血症、甲状腺機能亢進症、Addison 病、下垂体機能低下症、肝硬変、吸収不良症候群

検査値に影響を及ぼす要因

・食事や飲酒の影響を強く受け高値傾向となるので、前処置を厳格に行い、再検査する

保険点数