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クリオグロブリン
cryoglobulin, qualitative
分類 | 免疫血清学的検査 - 免疫グロブリン |
検査コード | 1216-000000 |
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JLAC10 | 5A160-0000-023-920-11 |
検体量 | 血清 2.0mL | 採取容器 | A1 |
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保存条件 | 冷蔵 | 所要日数 | 4~8 |
検査方法 | 寒冷沈殿法 | 基準値 | (-) |
実施料 | 42点 | 判断料 | 免疫学的検査(144点) |
保険収載名 | クリオグロブリン定性 |
検体取扱・備考
[検体採取上の注意]
採血時から血清分離までの間は、37゜Cの状態で行ってください。
臨床的意義
・クリオグロブリンは、血清を37℃以下に放置すると白色沈殿や、ゲル化するなど、異様なサンプル外観を呈する変化をきたす蛋白です。
・37℃以上に加熱すると、これらの異常沈殿は再溶解します。
・本現象が見られる状態をクリオグロブリン血症と呼びます。
・普段は無症状でも、寒冷環境で実際に生体内にクリオグロブリンが生成されると、レイノー症状などの末梢循環障害を呈する場合があります。
異常値を示す主な疾患・状態
C型肝炎、リンパ球・形質細胞の腫瘍性疾患(多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫)、自己免疫性疾患(SLE、Sjogren 症候群、関節リウマチなど)、感染症、その他基礎疾患不明のもの
検査値に影響を及ぼす要因
・採血後、検体を低温にするとクリオグロブリンが析出してしまい、遠心分離時に沈殿するため偽陰性となる
・採血時から血清分離までの間は、37℃の状態で行う