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コレステロール分画
total cholesterol fractionation
分類 | 生化学的検査 - 脂質関連検査 |
検査コード | 0272-000000 |
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JLAC10 | 3F150-0000-023-233-00 |
検体量 | 血清 0.2mL | 採取容器 | A1 |
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保存条件 | 冷蔵 | 所要日数 | 3~5 |
検査方法 | アガロ-ス膜電気泳動法 | 基準値 |
HDL :17.1~43.1 LDL :51.5~75.4 VLDL: 1.8~18.2 % |
実施料 | 57点 | 判断料 | 生化学的検査(Ⅰ)(144点) |
保険収載名 | コレステロール分画 |
臨床的意義
・脂質は主にコレステロール、中性脂肪、リン脂質などからなりますが、これらは単独では水に不溶性で、血中では蛋白(アポリポ蛋白:後出)と結合して、リポ蛋白の形で溶存しています。
・リポ蛋白は、超遠心法によると、その比重により、カイロミクロン(CM)、VLDL(超低比重リポ蛋白)、LDL(低比重リポ蛋白)、HDL(高比重リポ蛋白)などの主な分画に分類されます。一般にリポ蛋白分画を分類する場合、この超遠心法による呼称が採用されています。
・リポ蛋白を電気泳動法で分画した場合、α-リポ蛋白、preβ-リポ蛋白、β-リポ蛋白の主要3分画に分けられ、それぞれHDL、VLDL、LDLに相当します。
・コレステロール分画は、各リポ蛋白におけるコレステロールの分画比率を測定するもので、特にLDLコレステロールとHDLコレステロールを同時に測定することができ、動脈硬化性疾患に対する影響を評価できます。
異常値を示す主な疾患・状態
・異常高値・HDL:CETP欠損症、HTGL活性低下
・LDL:冠動脈硬化症、脳梗塞皮質枝梗塞、家族性高脂血症Ⅱa、甲状腺機能低下症
・VLDL:冠動脈硬化症、脳梗塞皮質枝梗塞、家族性高脂血症Ⅱb・Ⅳ
・異常低値・HDL:冠動脈硬化症、脳梗塞皮質枝梗塞、肝実質性障害、Tangier 病、ネフローゼ症候群、L-CAT欠損症
・LDL:肝実質性障害、甲状腺機能亢進症
検査値に影響を及ぼす要因
・食事の影響を強く受けるので、前処置を厳格に行い、再検査する