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カリウム(K) 血清

potassium, serum 

分類 生化学的検査 - 電解質検査

検査コード 0352-000000
JLAC10 3H015-0000-023-261-01 
検体量 血清 0.6mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~2 
検査方法 電極法  基準値 3.5~5.3    
mEq/L
実施料 11点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 カリウム 

検体取扱・備考

[検体取扱い上の注意]
血液凝固後できるだけ速やかに血清分離してください。血清分離不可能な場合は常温にて保存してください。
遠心分離をしないで血液のままでの冷蔵保存及び血清分離までの時間が長い場合、高値傾向を示します。

溶血により高値傾向を示します。

臨床的意義

・カリウムは、電解質成分の1つで、細胞内液中の陽イオンの大部分を占め、ごく一部が血清中に含まれます。
・主に野菜や果物から経口摂取され、腸で吸収されたカリウム量と等量のカリウムが腎から尿中に排泄されます。
・細胞の機能や神経、筋肉の興奮性、特に心筋に大きな役割を果たしています。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:
・細胞内からの移動:代謝性アシドーシス、家族性高K血症、周期性四肢麻痺、薬物(サクシニルコリン、ジギタリス、β-ブロッカーなど)、偽性高K血症(白血球増加症、血小板増加症)
・腎からの排泄障害:急性腎不全乏尿期、慢性腎不全、Addison病、低アルドステロン症、抗アルドステロン薬投与
・異常低値:
・細胞内への移動:代謝性アルカローシス、周期性四肢麻痺
・薬剤:インスリン投与、高濃度輸液
・消化管からの喪失:嘔吐、下痢、吸収不良症候群
・腎からの喪失:浸透圧利尿、尿細管性アシドーシス、原発性アルドステロン症、Cushing 症候群、悪性高血圧、薬物(サイアザイド系利尿薬、ステロイドホルモンの長期投与)

検査値に影響を及ぼす要因

・溶血で高値傾向
・全血での低温保存(冬)で高値傾向、高温保存(夏)で低値傾向

保険点数