臨床検査項目の検索結果

ケトン体定量(3-ヒドロキシ酪酸)

ketones,quantitative (3-hydroxybutyrate) 

分類 生化学的検査 - 有機酸検査

検査コード 0590-000000
JLAC10 3E055-0000-023-272-01 
検体量 血清 0.6mL  採取容器 A1
保存条件 凍結  所要日数 1~3 
検査方法 酵素法  基準値 74 以下    
μmol/L
実施料 30点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 ケトン体 

臨床的意義

・ケトン体は、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3つの総称です。
・糖代謝異常(糖尿病)や糖質摂取不足(飢餓)などで、糖質からのエネルギー供給が不足してくると、肝臓で脂質が分解されてケトン体が産生され、糖質の代替エネルギーとして体内で利用されます。体内での利用能力を超えると、血中ケトン体が増加しケトアシドーシスとなります。
・糖代謝異常・肝エネルギー代謝異常の把握、代謝性アシドーシスの診断に有用です。
・ケトン体定量は、ケトン体分画のうち3-ヒドロキシ酪酸のみを定量するもので、臨床的意義は、ケトン体分画と同様です。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:糖代謝異常(糖尿病、糖原病)、飢餓、悪液質、発熱、下痢、嘔吐、脱水、消化吸収障害、妊娠悪阻、小児自家中毒、甲状腺機能亢進症、グルカゴノーマ、褐色細胞腫、先端巨大症
・異常低値:肝硬変、肝癌

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 ケトン体及びケトン体分画の検査を併せて実施した場合は、ケトン体分画の所定点数のみ算定する。