臨床検査項目の検索結果

フェリチン

ferritin 

分類 免疫血清学的検査 - 血漿蛋白関連検査

検査コード 1245-000000
JLAC10 5C095-0000-023-062-01 
検体量 血清 0.6mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~3 
検査方法 ラテックス凝集法  基準値 男:14~304
女: 4~120    
ng/mL
実施料 102点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 フェリチン定量 

検体取扱・備考

鉄欠乏貧血または貧血のない鉄欠乏の診断基準は 12 ng/mL未満

臨床的意義

・フェリチンは、鉄を結合して、貯蔵するための蛋白です。
・肝・脾・骨髄・胎盤などの組織に広く分布し、組織内の貯蔵鉄量を反映しています。
・血清中のフェリチン濃度は組織内の貯蔵鉄量を反映しています。
・鉄欠乏状態で低値、鉄過剰状態で高値を示し、貯蔵鉄の状態把握に有用です。
・組織崩壊に際しても血中に放出されるので、肝障害、炎症性疾患、悪性腫瘍でも高値を示す場合があります。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:貯蔵鉄増加(ホモクロマトーシス、ヘモジデローシス、再生不良性貧血、鉄芽球性貧血、赤芽球癆、溶血性貧血、無トランスフェリン血症)、悪性腫瘍(急性白血病、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、癌)、慢性炎症性疾患(慢性肝炎、肝硬変、膵炎など)、糖尿病、膠原病(関節リウマチ、SLEなど)
・異常低値:鉄欠乏性貧血、潜在性鉄欠乏、発作性夜間ヘモグロビン尿症、反復瀉血後の真性多血症

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし