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神経特異エノラーゼ(NSE)

neuron specific enolase 

分類 腫瘍関連検査 - 腫瘍関連検査

検査コード 1254-000000
JLAC10 5D410-0000-023-053-01 
検体量 血清 0.3mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~3 
検査方法 ECLIA法  基準値 16.3 以下    
ng/mL
実施料 142点 判断料 生化学的検査(Ⅱ)(144点) 
保険収載名 神経特異エノラーゼ(NSE) 

検体取扱・備考

溶血により高値傾向を示します。凍結検体不可。

[検体採取上の注意]
ビオチンを1日5mg以上投与している患者からの採血は、投与後少なくとも8時間以上経過してから実施してください。

参考資料

臨床的意義

・神経特異エノラーゼは、解糖系酵素の一種です。
・ 肺小細胞癌や神経芽細胞腫の腫瘍マーカーとして用いられ、病期を反映して上昇し、その経過観察でも臨床症状の推移とよく並行することが報告されています。
・肺小細胞癌で60~80%、小児の神経芽細胞腫で70~80%、脳腫瘍、インスリノーマ、褐色細胞腫、カルチノイドなどの神経内分泌腫瘍で10~50%の陽性率を示します。
・正常組織では中枢および末梢の神経組織に多量に存在し、組織特異性を示す一方、下垂体、甲状腺、副腎皮質、膵、肺、腸管などに分布する神経内分泌細胞にも存在し、それらの組織から発生した腫瘍ではNSEが高くなります。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:肺小細胞癌、神経芽細胞腫などの神経内分泌腫瘍

検査値に影響を及ぼす要因

・溶血により高値傾向

保険点数

注 釈 ガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)を神経特異エノラーゼ(NSE)と併せて実施した場合には、主たるもののみ算定する。

包括など 生化学的検査(II)〔腫瘍マーカー〕包括    
管理料,他 悪性腫瘍特異物質治療管理料