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ムンプスウイルス抗体 IgM

mumps virus antibody, immunoglobulin M, serum 

分類 免疫血清学的検査 - 感染症関連検査(ウイルス)

検査コード 1591-000000
JLAC10 5F432-1432-023-023-32 
検体量 血清 0.4mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 3~6 
検査方法 EIA法  基準値 0.80未満(-)
判定基準:   基準値関連  
実施料 200点 判断料 免疫学的検査(144点) 
保険収載名 グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり)(IgM型ムンプスウイルス抗体) 

検体取扱・備考

 

参考資料

臨床的意義

・ムンプスウイルスは流行性耳下腺炎、通称「おたふくかぜ」の病原体で、感染経路は主に飛沫感染で、約30%が不顕性感染で終わります。
・好発年齢は5~6歳ですが、成人罹患例もあり、一度罹患すると終生免疫となります。流行は春に多く、地域的な限局性もみられます。
・ムンプスウイルス感染の合併症として無菌性髄膜炎を起こします。
・ウイルス血症を起こす全身感染症の一つであるため、各臓器が侵襲を受け、成人では睾丸炎や卵巣炎が不妊の原因となります。
・本検査は、ムンプスウイルスに対するIgM抗体をEIA法を利用して測定する血清学的検査です。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常値:流行性耳下腺炎(ワクチン接種を含む)、無菌性髄膜炎、全身感染症(膵臓炎、睾丸炎、卵巣炎)

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 グロブリンクラス別ウイルス抗体価は、下記の項目のウイルスのIgG型ウイルス抗体価又はIgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。ただし、ヒトパルボウイルスB19 は、紅斑が出現している15 歳以上の成人について、このウイルスによる感染症が強く疑われ、IgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。

ヘルペスウイルス 風疹ウイルス サイトメガロウイルス EBウイルス 麻疹ウイルス ムンプスウイルス ヒトパルボウイルスB19 水痘・帯状疱疹ウイルス

同一ウイルスについてIgG型ウイルス抗体価及びIgM型ウイルス抗体価を測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。
ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)と併せて測定した場合にあってはいずれか一方の点数を算定する。
同一検体についてグロブリンクラス別ウイルス抗体価を行った場合は2項目を限度として算定する。