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TAT(トロンビン・アンチトロンビン複合体)

thrombin antithrombin III complex 

分類 血液学的検査 - 凝固・線溶系検査

検査コード 2023-000000
JLAC10 2B210-0000-022-052-01 
検体量 血漿 0.4mL  採取容器 C
保存条件 必凍  所要日数 3~6 
検査方法 CLEIA法  基準値 4.0 未満    
ng/mL
実施料 171点 判断料 血液学的検査(125点) 
保険収載名 トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT) 

検体取扱・備考

[検体取扱い上の注意]
・採血後1時間以内に、遠心機の温度設定を18℃~25℃とし、遠心力と遠心時間は1500xgで15分以上または2000xgで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
凍結保存は-40℃以下で、家庭用冷蔵冷凍庫は使用しないでください。

・採血時の組織液混入により、高値を示します。

臨床的意義

・TATは、血液凝固検査の一つで、AT-Ⅲとトロンビンが、1:1で結合した複合体です。
・血中にトロンビンが存在することは、血液凝固の進行を証明することですが、このときに生成されるTATも同様の意義を持つと考えられます。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、急性前骨髄性白血病、悪性腫瘍(前立腺癌、肺癌、胃癌など)、深部静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、狭心症、糖尿病、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、心原性ショック、劇症肝炎、妊娠中毒症、術後、ウロキナーゼや組織プラスミノーゲンアクチベーターの投与後、運動負荷、透析後、妊娠後期

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)、プロトロンビンフラグメントF1+2及びフィブリンモノマー複合体のうちいずれか複数を同時に測定した場合は、主たるもののみ算定する。
包括など 血液学的検査〔出血・凝固検査〕包括