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プロテインS抗原量

protein S 

分類 血液学的検査 - 凝固・線溶系検査

検査コード 2034-000000
JLAC10 2B710-0000-022-062-01 
検体量 血漿 0.3mL  採取容器 C
保存条件 必凍  所要日数 3~6 
検査方法 ラテックス凝集法  基準値 65~135    
実施料 154点 判断料 血液学的検査(125点) 
保険収載名 プロテインS抗原 

検体取扱・備考

[検体取扱い上の注意]
・採血後1時間以内に、遠心機の温度設定を18℃~25℃とし、遠心力と遠心時間は1500xgで15分以上または2000xgで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
凍結保存は-40℃以下で、家庭用冷蔵冷凍庫は使用しないでください。

・測定対象はトータル(遊離型+複合体型)です。 

臨床的意義

・プロテインSは、ビタミンK依存性に肝で合成され、約40%は遊離型として、残りの60%が補体系制御因子であるC4b結合蛋白質と結合しています。
・生物学的活性を有するのは、遊離型のプロテインSです。
・プロテインS抗原量はプロテインSの量的異常を、プロテインS活性はプロテインSの質的異常を調べるために検査します。
・臨床的には、先天性プロテインS欠乏症が重要で、これには抗原量、活性値、遊離プロテインS抗原量すべてが低下するタイプⅠ、活性値のみが低下するタイプⅡ、遊離型プロテインS抗原量と活性値が低下するタイプⅢが存在します。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常低値:先天性プロテインS欠乏症(タイプⅠ)、ビタミンK吸収障害(腸疾患、胆管閉塞など)、ビタミンK利用障害(経口抗凝血薬治療など)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、体外循環、L-アスパラギナーゼ投与、妊娠、経口避妊薬常用

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数