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ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)

adrenocorticotropic hormone 

分類 内分泌学的検査 - 下垂体機能検査

検査コード 2378-000000
JLAC10 4A025-0000-022-053-01 
検体量 血漿 0.3mL  採取容器 E1
保存条件 凍結  所要日数 1~3 
検査方法 ECLIA法  基準値 7.2~63.3    
pg/mL
実施料 184点 判断料 生化学的検査(Ⅱ)(144点) 
保険収載名 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) 

検体取扱・備考

[検体取扱い上の注意]
採血後、速やかに血清分離して凍結保存してください。

溶血により低値傾向を示します。

[出検時の注意]
負荷試験の場合は、検査依頼書に負荷時間を明記してください。

臨床的意義

・ACTHは、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。
・ACTHは、主にコルチゾールを調節しています。
・ACTHの分泌は、主として視床下部からのCRH(コルチコトロピン放出ホルモン)による刺激と、副腎からのコルチゾールによる抑制に(ネガティブフィードバック)によって調節されています。
・血中ACTH濃度が異常の場合はコルチゾールの測定が必須です。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:
コルチゾール低値:Addison 病、先天性副腎皮質過形成、Nelson 症候群、ACTH不応症
コルチゾール高値:Cushing 病、異所性ACTH産生腫瘍、異所性CRH産生腫瘍、グルココルチコイド不応症
・異常低値:
コルチゾール高値:副腎腫瘍によるCushing 症候群、原発性副腎皮質結節性過形成
コルチゾール低値:視床下部性下垂体前葉機能低下症、下垂体性下垂体機能低下症、ACTH単独欠損症、デキサメサゾン服用

検査値に影響を及ぼす要因

・溶血で低値傾向
・日内変動あり:早朝に高値、深夜に低値

保険点数