臨床検査項目の検索結果
h-ANP(ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド)
human atrial natriuretic peptide
分類 | 内分泌学的検査 - その他 |
検査コード | 2650-000000 |
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JLAC10 | 4Z270-0000-022-052-01 |
検体量 | 血漿 0.5mL | 採取容器 | E2 |
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保存条件 | 必凍 | 所要日数 | 2~5 |
検査方法 | CLEIA法 | 基準値 |
43.0 以下
pg/mL |
実施料 | 221点 | 判断料 | 生化学的検査(Ⅱ)(144点) |
保険収載名 | 心房性Na利尿ペプチド(ANP) |
検体取扱・備考
溶血により低値傾向を示します。
[検体採取上の注意]
ビオチン(ビタミンBE7)は、20ng/mL以下の濃度では判定に影響を与えません。
臨床的意義
・h-ANPは、主として心房で合成・貯蔵され、血中に分泌されるホルモンです。
・利尿作用、血管弛緩、レニン・アルドステロン分泌抑制、循環血漿量減少など多彩な作用をを有し、生体の体液バランス血圧調節に関与すると考えられています。
・h-ANPは心房筋の伸展刺激により産生、分泌されるため、心房圧の上昇や体液量の増加をきたす疾患や病態で異常高値を示します。
異常値を示す主な疾患・状態
・異常高値:慢性心不全、慢性腎不全、本態性高血圧症、急性冠症候群、心房性不整脈、ネフローゼ症候群、肝硬変、妊娠高血圧症候群、甲状腺機能亢進症、原発性アルドステロン症、Cushing 症候群、SIADH、体液量増加、輸液過剰
・異常低値:体液量減少、甲状腺機能低下症、副腎不全、尿崩症、褐色細胞腫
検査値に影響を及ぼす要因
・検体(血漿)の安定性のため、トラジロール入り採血管を使用
・体液量に影響を及ぼす薬剤(利尿剤など)、食塩摂取量などの影響を受ける
保険点数
注 釈 | 心房性Na利尿ペプチド(ANP)、脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)及び脳性Na利尿ペプチド(BNP)のうち2項目以上をいずれかの検査を行った日から起算して1週間以内に併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定する。 |
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包括など | 生化学的検査(II)〔内分泌学的検査〕包括 |
管理料,他 | 慢性維持透析患者外来医学管理料 |