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PIVKAII[腫瘍]
protein induced by vitamin K absence or antagonist-II
分類 | 腫瘍関連検査 - 腫瘍関連検査 |
検査コード | 4020-000000 |
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JLAC10 | 5D520-0000-023-051-01 |
検体量 | 血清 0.4mL | 採取容器 | A1 |
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保存条件 | 冷蔵 | 所要日数 | 1~3 |
検査方法 | CLIA法 | 基準値 |
40 未満
mAU/mL |
実施料 | 131点 | 判断料 | 生化学的検査(Ⅱ)(144点) |
保険収載名 | PIVKA-Ⅱ定量 |
参考資料
臨床的意義
・血液凝固因子のうち第Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ因子は肝臓で産生されますが、このときにビタミンKが必要です。ビタミンKが欠乏すると、機能をもたないまま血中に産生されます。
・これらの異常血液凝固因子を総称して、PIVKA(protein induced by vitamin K absence or antagonist)と呼び、このうち血液凝固第Ⅱ因子の異常体をPIVKA-Ⅱと呼びます。
・ ビタミンKが欠乏している時には正常肝細胞でも産生されますが、肝細胞がんの多くは正常な凝固因子を作れず、PIVKA-Ⅱを産生することがわかりました。
・この性質を利用して、肝細胞がんを診断する目的でPIVKA-Ⅱを測定します。
・肝細胞がんを疑う場合、PIVKA-Ⅱ、AFPは肝細胞癌において測定値が相関せず、組み合わせ測定することで陽性率が向上します。
異常値を示す主な疾患・状態
・陽性:肝細胞癌
・偽陽性:肝硬変、慢性肝炎、その他の癌(3~10%)、肝外性閉塞性黄疸(25%)、肝内胆汁うっ滞(35%)
検査値に影響を及ぼす要因
・ワーファリン、セフェム系抗生物質、抗結核薬の投与で高値傾向
保険点数
注 釈 | 悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、次に掲げる場合においては、悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、α-フェトプロテイン(AFP)、PIVKA-II半定量又は定量を行った場合。(月1回に限る) |
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包括など | 生化学的検査(II)〔腫瘍マーカー〕包括 |
管理料,他 | 悪性腫瘍特異物質治療管理料 |