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フリーPSA/トータルPSA比

free prostate-specific antigen/total prostate-specific antigen 

分類 腫瘍関連検査 - 腫瘍関連検査

検査コード 6001-000000
JLAC10 5D308-0000-023-051-53 
検体量 血清 0.6mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~3 
検査方法 CLIA法  基準値 トータルPSA:4.0 ng/mL 以下
フリーPSA/トータルPSA比:26.4 % 以上    
実施料 150点 判断料 生化学的検査(Ⅱ)(144点) 
保険収載名 遊離型PSA比(PSA F/T比) 

検体取扱・備考

[検体採取上の注意]
前立腺触診、内視鏡カテーテルなどの尿道刺激後24時間以内は一過性の上昇を示します。

フリーPSA/トータルPSA比とは、トータルPSA値が4.1~10.0ng/mLの場合において、前立腺癌判別の参考指標として用いられています。前立腺癌に対する感度および特異性がそれぞれ、96.0%、27.4%となる時のフリーPSA/トータルPSA比である26.4%を基準値(参考)として設定しております。 

参考資料

臨床的意義

・PSAの血中での存在形態としては、フリーPSAと、ある種の蛋白と結合した複合型PSAの2 形態があり、両者の和がトータルPSAに該当します。
・F/T比は、トータルPSA量に占めるフリーPSAの割合を意味します。
・前立腺癌ではフリーPSAが相対的に低下するためF/T比は低くなりますが、前立腺肥大症ではフリーPSAが上昇するため、F/T比は高くなることから鑑別に有用です。・PSAで4.0~10.0ng/mLのグレーゾーンにある症例に適用することで、前立腺癌の診断効率が向上します。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常低値:前立腺癌

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 遊離型PSA比(PSA F/T比)は、診療及び他の検査(PSA等)の結果から前立腺癌の患者であることが強く疑われる者に対して行った場合に限り算定する。
包括など 生化学的検査(II)〔腫瘍マーカー〕包括    
管理料,他 悪性腫瘍特異物質治療管理料