臨床検査項目の検索結果
HbA1c(NGSP)
hemoglobin A1c, NGSP
分類 | 生化学的検査 - 糖代謝検査 |
検査コード | 7731-000000 |
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JLAC10 | 3D046-0000-019-271-02 |
検体量 | 全血 2.0mL | 採取容器 | F |
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保存条件 | 冷蔵 | 所要日数 | 1~2 |
検査方法 | 酵素法 | 基準値 |
4.6~6.2
% |
実施料 | 49点 | 判断料 | 血液学的検査(125点) |
保険収載名 | ヘモグロビンA1c(HbA1c) |
臨床的意義
・赤血球中のヘモグロビンは体の隅々まで酸素を運搬する役割を担っています。
・赤血球の寿命は約120 日といわれていますが、この間体内を巡ってヘモグロビンとグルコースが結合します。これを、糖化ヘモグロビン:ヘモグロビンA1cと呼びます。
・グルコースが結合する割合は、血糖値と時間に依存しているために、高血糖の程度とその期
間に応じて変動します。
・一般的に採血時から過去1~2ヵ月間の血糖値の平均を反映すると考えられています。
<HbA1cの表記について>
・JDS値を使用しているのは世界で日本だけで、JDS値は国際標準のNGSP値よりも表記上約0 .4 % 低い値であることが明らかとなりました。
・2010 年以前には,NGSP値とJDS値の相違が一般には十分認知されていなかったため、学術調査報告・論文・治験成績・教科書などでも、両者の区別がされないまま掲載されており、我が国の糖尿病患者が諸外国に比べ軽症である。あるいは血糖コントロールの指標など
が厳格であるなどの誤解も生じており、国際共同治験、患者さんの国際的な移動、日本発のデータの発信などにも大きな障害となっていました。
・これらの問題を解消するため、日本糖尿病学会からの通達により、2012 年4 月1 日よりHbA1cの値はNGSP値を用い、当面の間JDS値を併記することになりました。
・JDS値からNGSP値への換算式は「NGSP値(%)=1.02×JDS(%)+0.25」と、確定し、これによって実際に計算すると以下のとおりとなります。
JDS値5.0 % 未満のNGSP値(% )=JDS値(% ) + 0.3 %
JDS値5.0 ~ 9.9 % のNGSP値( % )=JDS値(% ) + 0.4 %
JDS値10.0 ~14.9 % のNGSP値(% )=JDS値(% ) + 0.5%
異常値を示す主な疾患・状態
・異常高値:糖尿病、その他高血糖を呈する疾患
検査値に影響を及ぼす要因
・異常ヘモグロビン血症の場合、高値傾向
・溶血性貧血や出血など赤血球寿命が短縮している場合、低値傾向
保険点数
注 釈 | ヘモグロビンA1c(HbA1c)、グリコアルブミン又は1,5 アンヒドロ‐D‐グルシトール(1,5AG)のうちいずれかを同一月中に併せて2回以上実施した場合は、月1回に限り主たるもののみ算定する。ただし、妊娠中の患者、1 型糖尿病患者、経口血糖降下薬の投与を開始して6月以内の患者、インスリン治療を開始して6月以内の患者等については、いずれか1項目を月1回に限り別に算定できる。また、クロザピンを投与中の患者については、ヘモグロビンA1c(HbA1c)を月1回に限り別に算定できる。 |
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管理料,他 | 慢性維持透析患者外来医学管理料 |