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M2BPGi(Mac2結合蛋白糖鎖修飾異性体)
Mac-2 binding protein glycosylation isomer
分類 | 免疫血清学的検査 - 血漿蛋白関連検査 |
検査コード | 9760-000000 |
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JLAC10 | 5C141-0000-023-052-11 |
検体量 | 血清 0.3mL | 採取容器 | A1 |
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保存条件 | 冷蔵 | 所要日数 | 2~4 |
検査方法 | CLEIA法 | 基準値 |
1.00 未満 (-) 判定基準: 基準値関連 |
実施料 | 194点 | 判断料 | 生化学的検査(Ⅰ)(144点) |
保険収載名 | Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体 |
臨床的意義
肝臓は肝炎ウイルスやアルコール、薬剤性、遺伝性、自己免疫性要因により肝炎を発症します。さらに近年メタボリックシンドロームや糖尿病に関連する非アルコール性の脂肪肝炎が増加しています。肝炎は急性から慢性化し、肝細胞の破壊を引き起こし、線維化が進行します。この線維化が進行すると肝硬変になり、2~30%は肝癌へと移行し、死に至ることが知られています。肝炎の進行度を正しく診断し、癌化を防止するためにも肝臓の線維化の程度を測定する検査が必要になっています。
M2BPGiは平成27年1月に新しく保険適用された肝線維化マーカーであり、線維化ステージの上昇の程度に伴い有意に高値になります。また、肝生検とも良好な一致率を示すことから、既存の肝線維化マーカーよりも優れた診断能を有していることが報告されています。
異常値を示す主な疾患・状態
・異常値:肝の線維化・肝硬変
検査値に影響を及ぼす要因
・特になし
保険点数
注 釈 | ア Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体は、2ステップサンドイッチ法を用いた化学発光酵素免疫測定法により、慢性肝炎又は肝硬変の患者(疑われる患者を含む。)に対して、肝臓の線維化進展の診断補助を目的に実施した場合に算定する。 イ 本検査とプロコラーゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)、Ⅳ型コラーゲン、Ⅳ型コラーゲン・7S、又はヒアルロン酸を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。 |
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