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ADAMTS13インヒビター定量

ADAMTS13 inhibitor quantitative 

分類 血液学的検査 - 凝固・線溶系検査

検査コード 7036-000000
JLAC10 2B496-0000-022-311-01 
検体量 血漿 0.5mL  採取容器 C
保存条件 必凍  所要日数 3~8 
検査方法 ベセスダ法  基準値 0.5 未満    
ベセスダU/mL
実施料 1000点 判断料 血液学的検査(125点) 
保険収載名 ADAMTS13インヒビター 

検体取扱・備考

[検体取扱い上の注意]
・他の項目との重複依頼は避けてください。
・採血後1時間以内に、遠心機の温度設定を18℃~25℃とし、遠心力と遠心時間は1500xgで15分以上または2000xgで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
凍結保存は-40℃以下で、家庭用冷蔵冷凍庫は使用しないでください。

臨床的意義

ADAMTS13は、止血因子であるvon Willebrand因子(VWF)を特異的に切断する酵素であり、VWFが部分的に切断されることによって、正常な止血機能が維持されています。何らかの原因でADAMTS13活性が低下すると、血液中に過剰のVWFが蓄積して、血小板凝集による血栓を起こしやすくなり、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を発症するとされています。
ADAMTS13活性が低下する原因としては、ADAMTS13遺伝子異常による「先天性TTP」とADAMTS13インヒビターによる「後天性TTP」が知られており、後天性TTPは妊娠、SLEなどの膠原病、悪性腫瘍、薬剤などの何らかの原因でADAMTS13に対するインヒビターが産生されるために、ADAMTS13活性が障害されます。
ADAMTS13活性はTTPの診断補助に、ADAMTS13インヒビターは後天性TTPの診断補助に有用です。

保険点数

注 釈 ア ADAMTS13インヒビターは、ADAMTS13活性の著減を示す患者に対して、血栓性血小板減少性紫斑病の診断補助を目的として測定した場合又はその再発を疑い測定した場合に算定できる。

イ 後天性血栓性血小板減少性紫斑病と診断された患者又はその再発が認められた患者に対して、診断した日又は再発を確認した日から起算して1月以内の場合には、1週間に1回に限り別に算定できる。なお、後天性血栓性血小板減少性紫斑病と診断した日付又はその再発を確認した日付を、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。