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FGF-23

fibroblast growth factor 23 

分類 内分泌学的検査 - 副甲状腺・骨代謝関連検査

検査コード 0602-000000
JLAC10 4Z323-0000-023-052-01 
検体量 血清 0.5mL  採取容器 A1
保存条件 必凍  所要日数 3~8 
検査方法 CLEIA法  基準値 30.0 未満    
pg/mL
実施料 788点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 FGF23 

検体取扱・備考

低リン血症を示すくる病・骨軟化症において、測定値が30pg/mL以上の場合はFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症が疑われます。(くる病・骨軟化症の診断マニュアルより)

[検体採取上の注意]
ビオチンは50ng/mLまで測定値に影響ございません。
高用量のビオチンを投与している患者の検体では測定値に負の影響を与える可能性が有ります。

臨床的意義

FGF23(Fibroblast growth factor 23:線維芽細胞増殖因子23)は、アミノ酸からなる蛋白質で血中リン濃度の調節を行うホルモンです。主に骨細胞から分泌され、腎臓からのリン排泄促進やビタミンD活性の抑制などを行っています。
FGF23産生腫瘍による腫瘍性骨軟化症などの低リン血症においては高値を示しますが、ビタミンD欠乏やビタミンD代謝障害、腎尿細管異常、リン欠乏を伴う低リン血症性くる病・骨軟化症においては低値を示します。
本項目は、FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断補助に有用です。

異常値を示す主な疾患・状態

低リン血症性くる病・骨軟化症、(高リン血症性)慢性腎臓病

検査値に影響を及ぼす要因

・急速凝固管による採血は、低値傾向となりますので使用しないでください。

保険点数

注 釈 FGF23は、CLEIA法により、FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断時又は治療効果判定時に測定した場合に限り算定できる。
ただし、診断時においては1回を限度とし、その後は腫瘍性骨軟化症の場合には腫瘍摘出後に1回、薬剤性の場合には被疑薬中止後に1回を限度として算定する。