臨床検査項目の検索結果
サイトメガロウイルス核酸定量
Nucleic acid quantification of cytomegalovirus
分類 | 免疫血清学的検査 - 感染症関連検査(ウイルス) 遺伝子関連検査 - ウイルス |
検査コード | 0619-000000 |
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JLAC10 | 5F194-1441-022-862-01 |
検体量 | 血漿 2.0mL | 採取容器 | YK |
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保存条件 | 冷蔵 | 所要日数 | 3~8 |
検査方法 | PCR(リアルタイムPCR)法 | 基準値 |
検出せず
LogIU/mL |
実施料 | 450点 | 判断料 | 微生物学的検査(150点) |
保険収載名 | サイトメガロウイルス核酸定量 |
検体取扱・備考
[留意事項]
・遺伝子検査はコンタミネーションによる影響を受けるため、重複依頼は避けてください。
なお、検体採取後の容器は、開栓しないでください。
・採血後、速やかに遠心分離しそのまま冷蔵保存してください。
[定量報告下限値未満となった場合の報告]
・CMVに対して特異的な増幅反応シグナルを検出した場合:1.49未満(LogIU/mL)(定量下限未満のCMVを検出しました)
・CMVに対して特異的な増幅反応シグナルを検出しなかった場合:検出せず
臨床的意義
サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus:CMV)はヘルペスウイルス科に属する二本鎖DNAウイルスです。多くの場合、幼少期に不顕性で感染し、潜伏・持続感染により人体に終生留まります。 日本人の抗体保有率は80~90%とされており、ほとんどが成人に至るまでに感染を経ていると考え られています。
CMVは健常人に対しては、ほとんど病原性を示すことはありませんが免疫低下および不全状態にある場合に再感染したり、体内に潜伏しているCMVが再活性化されると重篤な病態を引き起こすことがあります。特に、臓器移植患者で免疫抑制剤投与下などにおけるCMV感染症は極めて重要な合併症であり、さらに同種造血幹細胞移植後のCMV感染症は移植後非再発死亡の主要な原因の一つとされており、厳重な患者の管理が必要とされています。
本項目は免疫低下状態の患者におけるCMV感染管理に有用です。
異常値を示す主な疾患・状態
サイトメガロウイルス感染症
保険点数
注 釈 | サイトメガロウイルス核酸定量は、以下のいずれかに該当する場合であって、血液を検体としてリアルタイムPCR法によりサイトメガロウイルスDNAを測定した場合に算定する。 ア 臓器移植後若しくは造血幹細胞移植後の患者、HIV感染者又は高度細胞性免疫不全の患者に対して、サイトメガロウイルス感染症の診断又は治療効果判定を目的として行った場合。ただし、高度細胞性免疫不全の患者については、本検査が必要であった理由について、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。 イ 症候性先天性サイトメガロウイルス感染症患者に対して、治療効果判定を目的として行った場合。 |
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