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sFlt-1/PIGF比

sFlt-1/PlGF ratio test  

分類 内分泌学的検査 - 性腺・胎盤機能検査

検査コード 2784-000000
JLAC10 4Z335-0000-023-919-02 
検体量 血清 0.9mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 3~11 
検査方法 計算法  基準値 38.00 以下

妊娠高血圧腎症(PE) 発症予測の
カットオフ値:   基準値関連  
実施料 340点 判断料 免疫学的検査(144点) 
保険収載名 sFlt-1/PlGF比 

検体取扱・備考

[留意事項]
ビオチンを1日5mg以上投与している患者からの採血は、投与後少なくとも8時間以上経過してから実施してください。

臨床的意義

妊娠高血圧腎症(preeclampsia:PE)は、高血圧及び蛋白尿/臓器障害を伴う妊娠疾患で、重篤な合併症を引き起こすことがあるため、早期に医療介入し発症や病態の悪化を抑制することが求められます。
近年の研究成果から、胎盤形成に関わる血管新生因子PlGF(placental growth factor:胎盤増殖因子)および、その阻害因子sFlt-1(soluble fms-like tyrosine kinase-1:可溶性fms様チロシンキナーゼ-1)は、PEの病態形成に関与していることが明らかになっています。
また、PEを発症する妊婦は、発症前に血清中のsFlt-1のPlGFに対する比率が上昇することから、 「sFlt-1/PlGF比」がPEの発症を予測する指標として注目されています。

異常値を示す主な疾患・状態

妊娠高血圧腎症(PE)の発症予測

保険点数

注 釈 ア.血清を検体とし、ECLIA法により可溶性fms様チロシンキナーゼ 1(sFlt-1)及び胎盤増殖因子(PlGF)を測定し、sFlt-1/PlGF比を算出した場合に算定する。
イ.本検査は、妊娠18週から36週未満の妊娠高血圧腎症が疑われる妊婦であって、以下のリスク因子のうちいずれか1つを有するものに対して実施した場合に、原則として一連の妊娠につき1回に限り算定できる。なお、リスク因子を2つ以上有する場合は、原則として当該点数は算定できない。
 (イ)収縮期血圧が130mmHg以上又は拡張期血圧80mmHg以上
 (ロ)蛋白尿
 (ハ)妊娠高血圧腎症を疑う臨床症状又は検査所見
 (二)子宮内胎児発育遅延
 (ホ)子宮内胎児発育遅延を疑う検査所見
ウ.本検査を算定する場合は、イのリスク因子のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載する。また、イの(ハ)又は(ホ)に該当する場合は、その医学的根拠を併せて記載する。なお、医学的な必要性から、リスク因子を2つ以上有する妊婦において算定する場合、又は一連の妊婦につき2回以上算定する場合は、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載する。